プロローグ
今日もいつも通り鬼を狩り、蝶屋敷へ戻ってきた。
最近は新人の鬼殺隊員も力をつけてきて、順調に鬼を減らすことができている。
だが、鬼舞辻無惨が生きている限り、鬼による被害が無くなることはない。
それに、今日は共に行動した鬼殺隊員から気になる噂を耳にした。
階級が乙(きのと)である隊員が下級の鬼数体に襲われて戦死したらしい。
階級が乙だとすれば、鬼殺隊の中でも手練れな方だ。
下級の鬼が何体いても、基本対処できるであろう。
だが、ここ数日このような例が数件起きているらしい。
しのぶは何か嫌な予感を感じずにはいられなかった。
ただこれと言って対策を講じることはできないので、油断せず任務に臨むしか無かった。
血鬼術を使うの鬼の出現現場へ
烏からの情報によると、10kmほど先の村で血鬼術を使う鬼が出たらしい。
十二鬼月ではなかったため、柱ではない鬼殺隊を向かわせたらしいが、どうやら3日経っても帰ってはこないらしい。
血鬼術を使うとの情報があったため、比較的手練れの隊員を送り込んだらしいのだが。
そこで、柱であるしのぶに声がかかった。
しのぶは目立たないように、単独で向かうことにした。
10kmほどの距離だったため、すぐ到着した。
鬼が行動する夜まではまだ時間があるため、食事処でご飯食べたり、鬼が出そうな場所を見回りながら過ごす。
太陽が沈み、だんだんと辺りが暗くなってきた。
気を引き締めつつ、鬼の気配を探りつつ村をパトロールする。
強い鬼がいると、体に緊張感が走る感覚があるが、この村では全くそんなものは感じない。
手練れの隊員は本当に鬼にやられたのだろうか。
疑問に思いつつも、気を抜かずに全集中呼吸常駐をしながら鬼を探す。
村の外れの森から、鬼が出てくるのが見えた。
四足歩行の明らかに下級の鬼だ。
しのぶは鬼殺隊の中でも非力で、戦闘スタイルは首を切るのではなく、毒で鬼を倒すスタイルだ。
だが、あの鬼程度なら刀で首を切れるだろう。
しのぶはそう判断し、鬼に気づかれないように高くジャンプし上から切りかかる。
予想通り、あっさりと首を切り落とすことができ、退治に成功した。
ここまで弱い鬼に、先に向かった鬼殺隊員が負けることはないだろう。
そう考えていると、森の中には数体の鬼がこちらを見ている。
「やはり他にもいたか」と思ったが、そこにいる鬼も今倒した鬼と同様の強さに見える。
だが、鬼は鬼。
一通り倒しておくことに越したことはない。
わざわざ毒を使う必要はないので、今度も首を切りにいく。
木の影に隠れている鬼に狙いを定め、一気に距離を縮める。
今回も首を切り落とすことができた。
が、その瞬間。腋に優しい刺激が走る。
不意なくすぐったさに、呼吸がつい乱れる。
辺りの木々の木の葉がワシャワシャとしのぶの腋をくすぐっている。
隊服を着ているので、普通ならくすぐったさなんて感じることはないだろう。
だが、この感覚は腋に直接葉っぱが触れているようだ。
まずは、不自然にしのぶの元へ向かってきている木の葉から距離をとらなくてはならない。
そう思った矢先、後ろから4本腕の鬼が襲いかかってくる。
普段なら余裕で避けることができるスピードだ。
だが、くすぐったさで呼吸が乱れ、全集中の呼吸ができていなかったため、体に力が入らない。
回避が間に合わず、鬼に捕まってしまった。
「へっへっへ。まさか柱が出てくるとはな」
4本腕の鬼がそう言う。
「しかもこんな簡単に捕まるとはなぁ!」
すると、木の上から別の声が聞こえたと同時に、鬼が下に降りてくる。
「くっ、どうなって・・・」
「フハハ、なんで捕まったのか分かってない様子だなぁ」
「スー、スー」
しのぶは、全集中の呼吸を再開させる。
いくら非力とは言えど、呼吸さえ整えばこの腕から逃れることくらいできる。
「おっと、させねぇぞー」
すると、4本腕の鬼が、しのぶの腕を掴んでいないもう2本の腕で腋をくすぐってくる。
「スー、スッ、くっ、くっ、ちょ、なに、を、ヒヒヒヒヒ!」
くすぐったくて、吸った息を吐き出してしまった。
おかげで、体に力が入らない。
「お前ら鬼殺隊は、呼吸ができなきゃただの人間と同じだなぁ!しかもお前、かなりくすぐりには弱いと見た。3日前にきた奴はもうちょっと耐えてたぞ?」
「クフフフフ、や、やめなさい!」
「止めるわけないだろう?呼吸をされたら、俺らはほぼ確実に負けるだろうからな。だが、仕方ない。これじゃ会話も成り立たねぇ。少し弱めてやろうか」
すると、鬼のくすぐりが弱まり、ぎりぎり耐えられる程度になってきた。
が、全集中の呼吸にするにはなかなか難しい。
「こんな、卑怯なこと、フフフ、や、やめなさいよ」
「指1本でなぞってるだけなんだけどなぁ。これすらくすぐったいようだなぁ?今は血鬼術すら使ってないんだぞ?」
「んっ、血鬼術が、どう関係あるっていうの、くっ」
会話をしつつ呼吸を整えたいしのぶだが、どうしてもくすぐったさで息が漏れてしまう。
「お前捕まった時、葉っぱでくすぐられて呼吸を乱しただろ?その葉っぱを動かしていたのはそこの鬼の血鬼術だ。触っている植物を少しだけ動かせるだけのなぁ」
4本腕の木の上にいた鬼を指差してそう言った。
「けど、フフフ、服の上から葉っぱで触られたくらいじゃ・・・」
「だろうなぁ。お前らの服は丈夫なようだからなぁ。そこで俺の血鬼術ってわけだ」
「んっ、あんたも血鬼術持ちだって言うの?」
まさか同時に2体も血鬼術持ちの鬼がいるとは。
けど一体、この4本腕の鬼の血鬼術はどんなものなんだろう。
「俺の血鬼術がどんなものかって不思議で仕方ないって顔してるな?仕方ない、教えてやろう。お前の体に直接なぁ?」
鬼はそう言うと、しのぶに意識を集中してくる。
すると、急に素肌にくすぐったさが走る。
「え!?ちょ、イヒヒ、な、何、これぇぇ!イヒヒヒヒヒ!」
「分かったか?俺の血鬼術はな、身につけているものを貫通する能力だ。今俺はお前の腋を直接くすぐっているんだぜ」
「何よそれぇぇ!早く、解きなさいってぇ!クヒヒヒヒ!あっ!イイイイイイ!」
「おいおい、直接とはいえ、さっきと同じで1本指でなぞってるだけだぞ?これが柱でいいのか?しゃあない、笑い声がうるさいから血鬼術は解いてやろう。なぞるのは止めないけどな?」
すると、腋を直接触られていたくすぐったさが軽減される。
「はぁ、はぁ、んっ、ちょっと、これもやめなさいよっ、んっ!ヒヒヒ!」
先ほど笑ったからか、笑いが完全に止まらない。
「これを止めたら、俺らはやられちまうだろうからなぁ。それに、お前が悶えてる姿を見ているのが楽しくて仕方ないからなぁ。ヒッヒッヒ」
「く、この、クフフ。けど、なんで・・・」
くすぐったさで頭が回らない。
なんで葉っぱでくすぐられたくらいで。
「まだわからねぇのか?俺の血鬼術で服を貫通させた上で、あいつの血鬼術でお前を葉っぱでくすぐったんだぜ?しょーもない血鬼術だが、組み合わせればこんな簡単に柱を捕らえられるとはなぁ!」
「そ、そんな。クヒヒ、卑怯者」
「どうとでも言ってろ。これから、お前を拷問する。もちろんくすぐりでだ。これから今までとは比較にならないくらいくすぐったくなる。やられたくなければ、本部の場所を教えろ。この前の鬼殺隊は雑魚すぎて知らなかったらしいが、お前は確実に知っているはずだ」
「そんなの、フフフ、いくらされたって、言うわけないじゃないの」
「どうだかなぁ。言っておくが、今は服の上から1本指でなぞってるだけで笑いが漏れているんだぞ。これがどうゆうことが分かるだろ?」
4本腕の鬼はそう言うと、余っている手を挙げて合図のようなものを出す。
すると、辺りから鬼が10体ほど出てきた。
「ちょっと、んっ、これ全員で・・・」
「あぁ、そうだ。それに、捕らえた今、わざわざ俺の血鬼術を使う意味もない。ってことで」
4本腕の鬼は、しのぶの隊服を破り捨て、下着姿にする。
「きゃっ!な、何を」
「血鬼術使うのもなんだかんだ疲れるからな。今からは普通に服を脱がしてくすぐるぜ。だが、早速素っ裸にするのは止めておいてやろう。段々とくすぐったさを上げて絶望を味わってもらおう。
よし、お前ら、全員こいつをくすぐってやれ。まずはそんな激しくしなくて良い。前回のやつはそれで意識をすぐ失ったからな。こいつの場合前回のやつよりかなり弱そうだ」
くすぐり拷問の始まり
「ちょ、クヒヒヒ!やめ、なさい!イイイヒヒヒ!」
4本腕の鬼は喋っている間も、下着姿のしのぶの腋をクルクルとなぞっている。
下着はキャミソールのようなもので、腋はガラ空きだ。
「始まるのはこれからだぜ?大丈夫か?柱さんよぉ!お前ら、始めろ」
4本腕の鬼の合図と同時に、10匹の鬼・葉っぱを操っていた血鬼術持ちの鬼・4本腕の鬼、合計12匹の鬼から同時に全身をくすぐられる。
「ちょ、これ、無理ーーーーー!アハハハハハハハハ!ヤァァァァ!ハハハハハハハ!」
さっきまでは腋だけだったが、胸の横・背中・お腹・脇腹・腰・太もも・内もも・足の裏など、全身余すところなくくすぐられる。
いつの間にかズボンも靴も脱がされ、下はパンツのみの状態にされている。
先ほどまでなぞられていたくすぐったさとは比較にならないほどのくすぐったさに襲われる。
「おっと、もうギブか?どうだ?もう本部の場所を吐く気になったか?」
「アハハハハハハッ!い、いわ、アハハハハハ!イヒヒヒヒヒヒ!ダメーーー!」
「おい、どっちだ?おい、お前ら、少しくすぐり弱めろ。なんて言ってるか分かったもんじゃない」
すると、周りの鬼たちのくすぐりが少し弱まった。
が、1本指ですら耐えられないしのぶにとっては、いくら弱まったところで、合計120本の指で全身くすぐられて耐えられる訳が無い。
「もっと、アハハハハハ、弱くしてぇぇぇぇ!ああああああああ!」
「柱さんよぉ、これくらい耐えてくれよ。拷問のしがいが無ぇじゃねぇか。仕方ない、お前ら、一旦やめろ」
4本腕の鬼の命令に他の鬼が従い、くすぐりがストップされる。
けど、やはり4本腕の鬼のくすぐりだけは止められることはない。
しかも、上半身を中心に普通にこちょこちょしてくる。
「はぁ、はぁ、クフフフフ、ちょっと、もうあなたも、やめてってば・・・イヒヒ」
「まだ30秒もくすぐってねぇのにかなり弱ってるなぁ?おい。さっさと吐けばやめてやるぞ?」
「はぁ、クヒヒヒ、いくら、んっ、こんなことされたって、言わないから無駄よ!」
「そうか。じゃ、お前ら、今から5分さっきと同じようにくすぐれ。こいつが何て言おうと5分は止めなくて良い」
「ちょっと、無駄って言ってるでしょ?」
「無駄だろうとなんだろうと、単純に俺はくすぐられて悶えてるやつを見るのが好きなんだよなぁ!こちょこちょー」
4本腕の鬼がくすぐりを再開すると、他の鬼も一斉にくすぐってくる。
「無駄だってぇぇぇぇ!もーーーーー!アハハハハハハハハ!だめぇぇぇぇぇ!いいいい!ヒヒヒヒ!アハハハハハハハハハハ!あああああああああああああああ!」
「最高に楽しいぜぇ!最強の柱さんが敵を目の前にして笑いまくってるんだからなぁ!」
そこから5分間、鬼たちはしのぶがいくら拒否・罵倒しようと、くすぐりを止めることはなかった。
「一旦やめだ」
しのぶにとっては1時間以上にも感じられて5分が経った頃、くすぐりが中断される。
4本腕の鬼・周りの鬼たちのくすぐりが完全にやめられた。
が、息を吐ききった状態を続いたため、全く呼吸が整わない。
完全にくすぐりがやめられたにも関わらず、なんだか体にくすぐったさが残っていて笑いが少し漏れてしまう。
「はぁ、はぁ、ハハ、もう、いっそ・・・」
「なんだ?殺してくれってか?そんなことする訳ないだろ?これからずっとお前は俺のおもちゃとしてずっとくすぐられるんだぜ。どうだ?吐いて楽になれよ」
「うっ、わ、分かったわよ、スー、その前に、言ったら、スー、本当に解放してくれるかしら?」
「おい、お前ら、再開しろ。遠慮せずに本気でな」
すると、さっきまでは少し加減されていたが、全員でさらに激しくくすぐってくる。
「お前、今呼吸を整えようとしたろ。まだ抵抗する気持ちはあったようだな。そうこなくっちゃなぁ!」
くすぐりがやめられて、全集中の呼吸をしようとしたのはすぐにバレてしまった。
くすぐられると同時に、下着も全て引き裂かれ、完全に裸にされる。
「さっきの倍の10分間くすぐってやる。さぁ、終わった頃にはどうなってるだろうなぁ?」
「キャハハハハハハハハ!いやァァァァァァァァ!これは無理ーーーーーーー!ああああああああああーーーーーーーーーー!」
先ほどはくすぐられていなかった、胸・アソコも遠慮なく触ってくる。
こんな敏感なところをくすぐられてことなんてない。
「どこ、触って、アハハハ!ちょっ、とぉぉぉぉぉぉ!アハハハハハハハハハハ!」
5分くらい経った頃、4本腕の鬼はくすぐる手はそのままで周りの鬼に命令する。
「汗でだんだん滑りが悪くなってきたな。お前ら、唾液でヌルヌルにしてやれ」
周りの鬼たちは、くすぐる手を止めて身体中を舐め回してくる。
手によるくすぐりは中断されたものの、舌でくすぐるように唾液を塗りつけてくるため、くすぐったさがなくなることはない。
「ちょ、クフフフフ、気持ちわ、や、アハハ、やめ、イヒヒヒヒ」
「何て言ってのか全然わからねぇぜ?柱さんよぉ」
「クヒヒヒ!気持ち悪いから、やめ、あんっ!あっ!」
鬼の1人にアソコを舐め回され、笑いではない反応をしてしまった。
「おいおい、どうした?敵である鬼に舐められて感じちゃってるのか?」
「あひっ、ちょ、そんな、とこ、フフフフフ、やめ!」
くすぐったさと、くすぐったさとは別の刺激と、羞恥心で頭がおかしくなりそうになる。
「どんどん力の抜けた表情になってくぜ。よし、身体中ヌルヌルになったな。残りの5分お前ら、全力でくすぐってよ。アソコも触り放題だ」
「ちょ、やめてってたら!もうーーーーー!アハハハハハハハハハハ!らめぇぇぇぇぇ!あああああああ!」
普通に素肌をくすぐられていた時より、指の滑りがよくくすぐったさも倍増されている。
それに、遠慮なく乳首もアソコもこちょこちょしてくる。
もう本部の場所を吐こうにも、酸素不足で頭も働かない・呂律も回らないため、笑い狂うしかなかった。
「あ、ははは、あああああああ!ええええええああああンンンンんん!もーーーーー!あっ、あっ、ハハハハハ」
「よし、そろそろやめだ」
笑うことすらままならなくなった頃、4本腕の鬼の命令でくすぐりがやめられた。
「今から10秒以内に本部の場所を吐かなければ、もう1回今のを繰り返す。ちなみに、これはお前が吐くまで永遠にだ」
「そ、そんな、もう無理・・・」
「なら言え」
もう心も体も限界を超えている。
ここで吐けば楽になれる。
そんな気持ちに襲われる。
「本部の、場所は・・・」
「場所は?」
場所を言おうと口を開く。
すると、4本腕の鬼の首が一瞬にして吹き飛ばされる。
鬼が灰となって消える。
灰が消えると、そこには柱である不死川実弥が刀を持って立っていた。
そして、一瞬にして辺りの鬼の首を切り落とした。
「おい、胡蝶。お前、どう拷問されたか知らねぇが、本部の場所を言いそうになっていただろう」
裸でヌルヌル姿のしのぶを労わることなく、不死川実弥は問い詰めてくる。
「うっ、わ、私・・・」
「まぁ、いい。判断は親方さまに任せる。だが、俺はお前が許されることをしたとは思わない」
「は、はい・・・」
不死川実弥と言えど、裸のままの私を連れて帰ることはないようで、私に羽織を被せ、脱力しきった私を雑に担いで、蝶屋敷へと連れ帰った。
「その汚ねえ体を洗ったら本部へ来い」
不死川実弥はそう言って去っていった。
柱のくすぐりチェック!甘露寺蜜璃はギリギリ合格?
鬼に舐められてヌルヌルになった体を、お風呂で流した。
拷問されたからと言って、本部の場所を言おうとするなんて・・・
私にはどんな懲罰が待っているのだろう。
くすぐられ過ぎて疲れ切った体を動かし、本部に到着。
すると、柱全員と親方さまが集まっていた。
「胡蝶、お疲れ様。よく来たね」
親方さまは、いつ通りの口調で話しかけてくる。
「不死川から話は聞いた。胡蝶が拷問されてこの場所を吐こうとしていた、と。それは真実なのかな?」
「はい。し、真実です」
申し訳なさ・柱としての不甲斐なさで顔が上げられない。
「柱まで上り詰めた精神力なら、多少拷問されようと自白しないと思っている。胡蝶が自白しそうになったのには、相当な拷問だったんだろうと考えている。どんなものだったんだい?」
「そ、それは・・・」
くすぐられた、何て恥ずかしくて言えない。
「俺が見つけた時は、裸で唾液と思われる液体でヌルヌル状態になっていました。親方さま」
不死川実弥がそう告げる。
「ほう。脱がされて、唾液を塗られたのが我慢できなかったのかな?」
「い、いえ。そういう訳では・・・」
「なら、どんなものだったのかな?内容によっては、鬼殺隊に危機なりうる事案だ」
そう言われてしまうと、言わずにはいられない。
「く、くすぐられた、だけです」
「なるほど。拷問内容はくすぐりというわけですね」
「は、はい」
恥ずかしさで顔が熱くなる。
「なるほど。鬼も考えたものだ。そんな遊びのようなことで。鬼殺隊の強さの1つとして全集中の呼吸がある。それを封じに来たのか」
「はい・・・」
「ただ、くすぐられただけで鬼殺隊を壊滅に追い込むほどの情報を自白しそうになったのかい?」
「申し訳ありません」
「それほどに辛いものとは思えないのだが。ちょっと実験をしようか。今からこの子たちからのくすぐりに耐えてもらう。全集中の呼吸を継続するように」
すると親方さまは、側近の娘2人に柱全員を順番にくすぐるよう命じた。
2人は、柱全員を10秒ほどくすぐっていく。
男の柱全員はくすぐったがる素振りは見せずに全集中の呼吸を乱さず続ける。
甘露寺蜜璃だけはくすぐったそうに身じろいでいたが、呼吸は続けていた。
結果、甘露寺も試験には合格し、柱全員”全集中の呼吸”は続けることができた。
「ふむ。みんな耐えられたようだね。一応、胡蝶も受けてもらおう」
親方さまの娘の2人が私の上半身に手を添える。
またあのくすぐったさがくると思うと、それだけで体がピクッと動いてしまう。
「始めなさい」
親方さまの命令がされると、くすぐりが始まる。
先ほどは鬼10体以上からくすぐられていたのだから耐えられるかもしれないと思ったが、開始3秒ほどで笑ってしまった。
「スー、スー、んっ、くふっ、アハハハハ!」
呼吸が乱れた時点で、くすぐりが終了された。
「胡蝶はどうやら、特訓が必要なようだね。これから鬼殺隊になるものには、くすぐりに耐えられるかの試験を追加した方が良いようだ。胡蝶以外にも耐えられない者もいるかもしれないしね」
「はい、申し訳ありません」
「じゃあ、早速だけど、胡蝶は早急に始めようか。柱たるもの早く克服してもらわないと下に示しがつかないからね。蝶屋敷に戻っていいよ。隠の者を10人ほど向かわせる」
「ま、またくすぐられるんですか?」
「もちろん。拷問されて本部の場所を吐いてしまうような隊員を外に出すことはできない。じゃあまた後でね」
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