ルーシィ、初の1人クエスト【くすぐり小説:フェアリーテイル】
妖精の尻尾(フェアリーテイル)という魔導士ギルドに入って数ヶ月。
仲間になってくれる精霊も増えてきて、私の実力も上がってきた実感がある。
ナツやエルザとパーティを組んでクエストに行くことが多いけれど、そろそろ1人でスマートにクエストをクリアできるようにもなりたい。
良くも悪くも、いざという時はナツが助けてくれたり、敵をやっつけちゃう。
このままだと頼り癖がついてきてしまうのではないかと思い、今日は1人でクエストに挑もうとクエストボードに貼られた依頼を見ている。
ナツはグレイと喧嘩中で、エルザはその仲裁をしている最中。
今のうちに私にちょうど良さそうなクエストを見つけてしまおう。
簡単過ぎず、ただ難し過ぎないクエストを探していると。『バルカン1体の撃退』と書かれた依頼書が。
バルカンは私がフェアリーテイルに入った当初に受けた依頼。
あの時はナツが助けてくれた。
精霊を仲間につけてきた今なら、バルカン1体くらいならクリアできそうだし、良いリベンジになりそう。
依頼書をボードが取り、ミラさんにこのクエストを受けると一声かけてこっそりギルドを出る。
「よしっ。ナツたちに見つからずに出れたっと。クエストに行くところを見られたら絶対ついてくるからねぇ」
依頼者の村まで向かうバスの中で、詳細を読んでいなかったクエストの依頼書を読む。
どうやら、村の畑を頻繁に荒らしに来るバルカンがいるらしい。
そのバルカンを懲らしめてやれば良いという依頼だ。
バスに揺られること数時間、依頼者の村の入口に到着した。
「ナツがいたら酔いまくってこんな落ち着いて来れなかったわねぇ〜〜」
ずっと座っていたので、固まった背をグーっと伸ばす。
村に入ると、すぐに1番豪華な装飾がされた建物があり、そこが村長の住む家だと分かった。
「こんにちはーー」
ノックをして数秒後、80歳は超えるであろうおばあちゃんが出てきた。
「フェアリーテイルの者かね?待ってたぞ」
中に案内されると思いきや、早速畑へと連れて行かれる。
畑の周りの納屋は壊されていて、このあたりに村人は数日近づかないようにしているらしい。
村長は、「ここで待ってれば来るからよろしく」と言い残し自宅へと戻っていってしまった。
雑だなと思うけど、まぁ、魔導士の扱いなんてこんなもんよね。
ちょっとイラつく気持ちを抑え、周囲に警戒しながら畑を見張りバルカンの襲来に備える。
バルカン襲来
バルカンは人間と同じく、夜は寝ている。
そのため、明るいうちに出てこない場合は今日は現れない可能性が高い。
「はぁ、そろそろ1時間くらい経つけど、今日は出て来ないとかないわよね?」
クエストとはいえバルカンが出てこない限り何もすることがなく、暇を持て余して仔犬座の精霊プルーを呼び出してダラダラと過ごし始めていた。
油断しちゃダメなのはわかっているけど、流石にやることがない中ずっと気を張っているのもきつい。
不意打ちされないように、周囲に隠れる場所などはない畑のど真ん中で時間を過ごす。
これならどの方角から襲い掛かられても、気づいてから難なく対処できるだろう。
こんな対策を無駄にするかのように、木々の間からノソノソと歩いて出てくるバルカンを発見。
畑のど真ん中に鎮座する私を警戒することなく、畑の土を掘り起こし農作物を盗み始めた。
「ちょっと!ここに魔導士がいるんだけど!!」
指を向けてそう声をかけると、バルカンは5秒ほどこちらを凝視したまま停止した。
すると、身体が3cmほどピョンと跳ねたかと思うと、目がハート型になりこっちに向かって突進してくる。
「女ァァァ!年寄りばっかりじゃなかったんだなぁあ!」
「いいわね。リベンジといこうじゃないの!バルゴ、お願い!!」
前回バルカンと戦った時は、タウロスを呼び出してエロ親父が増えた状況になったので、今回は別の精霊を呼び出すことにした。
「エロゴリラ…申し訳ありません、姫。気持ち悪いので帰らせていただきます」
バルゴは出てきて数秒で消えていった。
「ちょっとぉおおおおおお!仕方ないわね、じゃあタウロ、きゃあっ」
鍵を持ち替えてタウロスを呼び出そうとした時、いきなり後ろからフサフサな身体に羽交い締めにされてしまった。
「つーかまえーたーー」
振り返ってみると、そこにはもう1頭のバルカンが。
「く、2頭いたなんて聞いてないわよ!!」
「ブラザー、ナイスだぜっ!この女魔導士らしい。仲間が来るかもしれないから洞窟へ連れて行こう!」
「おうよっ!」
1頭に捕まえられている時点で身動きは取れないのだが、もう1頭も私を押さえつけて、両肩を組むように山の中へ連れて行かれる。
「あんたたちっ、どこかに連れて行ってもギルドの仲間がくるんだからっ、やめておいた方がっ…あっ、ちょっと、毛、毛が…身体に当たる…あひっ!くすぐったいから離れなさいよっ!フフフフ」
バルカンのフサフサな毛が私の身体の側面にあたり、腋や脇腹に触れてくすぐったい。
「おい、女!運びづらくなるから暴れるな!」
「くっ、くすぐったいんだって!!あはっ!は、運び方、変えなさいって!えへへっ」
「これが1番運びやすいんだよ!」
両側のバルカンが暴れる私を抑えようとさらに身体をくっつけてくるので、さらに毛が身体に触れてくすぐったさが増す。
大量の筆で身体の側面をこちょこちょされているみたい…
「あっ、もぉ!大人しくするから、は、離れてぇ!!あはは!」
と頼み込むもバルカン2頭は私と密着したまま肩を組んだまま、木々の上を飛び抜けていく。
ルーシィ、くすぐり責めによりリベンジ失敗
「ふぅ、ここまで連れ込めば魔導士もついてこないだろう」
木々の間を抜けながら10分以上移動し、山の麓にある小さな洞窟へと連れてこられてしまった。
バルカンの言うように、木の上を移動されると足跡も追いづらいので助けに来てもらうのはなかなか難しい状況かもしれない。
「ブラザー、どうこの女をいじめるか移動しながらずっと考えていたんだけどよ…」
「おうよ、俺も考えてたぜ」
「「くすぐり責め!」」
バルカン2頭は声を揃えてそう答え合わせをした。
「そんな…」
くすぐられていたわけでもなく、毛が当たっていただけであんなくすぐったかったのに、これからさらにくすぐられるっての!?
「かなりくすぐったがりのようだが、そんな肌を出した服を着てるなんてなぁ」
腕を上げられ、腋が丸見えとなる。
「ちょっと!いい加減にしなさいよ!」
「おっと、そんな生意気な態度でいいのか?仲間はこんなところまで助けにこねぇぜ?」
「くっ…」
くすぐられるのなんてごめんだけど、確かにバルカンの言う通りだ。
「ブラザー、どっちかが抑えておいて交互にくすぐってのはどうだ?まずは俺が抑える役でいいからよ」
「いいぜ。じゃあ遠慮なくお先にやらせてもらう」
「ある程度体力残したままパスしてくれよ?」
「多分な。んじゃ、早速…むき出しの腋からっと」
後ろからバンザイさせられるように抑えられたまま、目の前のバルカンが腋をくすぐってきた。
見た目のパワフルなゴリラ感に反して、優しいタッチで触ってくる。
「腋は、さ、触らないでっ!ねぇ!!あっ、ちょ、くふふふ。くすぐっ、たいぃ!!!あああん!!!あははははは!」
敵の前だというのに、くすぐったさに耐えられず笑顔になってしまう。
「へっへっへ。まだ優しく触ってるだけなのにな。こりゃあ良いおもちゃを手に入れたもんだ。ほら、もっと笑わせてやろう」
サワサワしていただけの手が、だんだんとこちょこちょと動かされていく。
「こ、こらあああ!!!だめええええへへへへ!いやあああはははっ!腋はあああああ!!んんんんっ、いいいいひひひひ!」
やばい、くすぐったすぎる…
腋の空いている服なんて着てくるんじゃなかった。
精霊を召喚しない限り、私の戦闘力は一般の女性と同じ。
手を下ろそうと暴れるも、私の力じゃバルカンには敵わない。
「ひゃっはああ!こりゃあ最高のおもちゃを手に入れたなぁ」
バルカンの鼻息が荒くなり、興奮しているのが目に見えてわかる。
「あなたたち、いい加減にしなさいーーーーー!!!あああああ!くすぐりなんて、くだらないことっ!あはは!いやっ!ああん!」
「くだらないことでこんな悶えてくれるなんてなぁ。おっ、なんだ汗ばんできてるぞ?」
バルカンが指でくすぐるのを止め、腋をぺろっと舐めてきた。
「あひっ!」
「へっへっへ。塩っけがあってうめえなぁ。この際だ、ヌルヌルにしてやろうじゃねえか」
バルカンは舌の動きを激しくして腋ペロペロ舐めて続けてくる。
「ちょっと、気持ち悪いからやめなさっ、ああ!くぅ、くすぐったい…ああん!もぉ!いやああ!!!あはは!」
モンスターに舐められて笑わされ続けるなんて、屈辱すぎる…
無反応でやめなさいと言いたいけど、くすぐったくてどうしても笑ってしまう。
こんな奴らに笑顔を見せることすら嫌なのに。
「おい、そろそろ代わってくれよ」
後ろから抑えてきているバルカンが文句を言ってきた。
「しゃあねぇ。それじゃ一旦交代してやろう」
「よっしゃあ。俺もたくさん笑わせてやるぜ」
一旦てことは、まだまだくすぐる気でいるってこと…?
抑える役とくすぐる役が入れ替わり、今まで私を抑えていたバルカンが私のお腹へと手を伸ばしてきた。
「そこも服ないからダメ!!」
腋同様、胸下からズボンまでは肌が露出している。
こいつら、服着てないところばっかり狙ってきて…
と思ったけど、よくよく考えてみると露出している部分の方が多いかもしれない。
「可愛い臍だなぁ〜〜。ほれほれ」
デレデレした表情をしながら、丸出しのお臍の周りを人差し指でクルクルとなぞってきた。
「そんなとこ、さ、触らないでっ、あん、クフフフ。ひっ、ひひひ!ひぁあ、ああ、あひひ!」
「いくらお腹を凹ませようと無駄だぜぇ。こちょこちょこちょ〜〜」
くすぐったくて反射で凹んでしまったお腹を追いかけてきて、5本指でお臍の周りを優しくくすぐってくる。
「あぁっ!だ、だめっ、もういやあああああ!!あははは!そこくすぐったいからあああ!!」
モンスターにお臍を触られるなんて…
こんな屈辱、くすぐったさ、苦しさを味わい続けるくらいなら、痛みを感じる拷問の方がまだ楽な気がする。
「俺も舐めてみよう。へへへ」
バルカンはくすぐる手を両横腹へと移動させ、お臍を舌でペロペロ舐めてきた。
「きゃ、きゃああああははははは!くすぐったすぎるってえええええ!!!!もぉ、しぬ、死ぬってばああああああああ!あははははは!」
やばい、横腹は私のくすぐったいポイントでもかなり弱い部位。
加えてお臍を舐められているせいで、腹筋に力も入りづらくて全く耐えられない。
「この暴れっぷりが堪らねえなぁ。満足するどころかもっとくすぐったくさせたくなってくるぜ」
「俺もだ。何か道具で縛り付けて2人でくすぐってやろうぜ?抑えてるだけってのは興奮だけさせられて辛いもんだな」
「おうよ」
そうして、くすぐるが一時的にストップされた。
拘束しようとしている間に逃げようと試みるも、バルカンの力には敵わず、木の根っこのようなもので手を縛られてしまった。
こうなってしまっては、もう自力で逃げるのは不可能に近い。
誰か、助けて…
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