【からかい上手の高木さん】くすぐり特訓翌日、いざ勝負へ!!
「いてて・・・」
昨日、友達に散々くすぐられて、若干腹筋が筋肉痛だ。
けどものすごいくすぐったさを味わったおかげで、昨日よりは耐えられそうな気がする。
それに昨日は夏服で行ったけど、今日は冬服で行く。
生地は少し厚くなるし、私が直で西片の腋をくすぐったとしても、同じ仕返しはできなくなる。
これで勝てるはず!
そう心に言い聞かせながら、学校へ向かう。
教室に着くと、西片は先に自分の席についていた。
「おはよう、高木さん」
「おはよ、西片。早いねぇ」
「まぁね。あれ、高木さん。今日は冬服できたんだね。それでくすぐったさを軽減させる作戦かな?」
「さ、さぁ?今日ちょっと涼しかったからね」
「ふーん。まぁ昨日の感じだと、冬服になったところでオレの勝ちは変わらないだろうなぁ。はっはっは!」
西片は昨日圧勝したからか、余裕そうだ。
今日は私が昨日より耐えられるかもってのもあるけど、どっちかというと、西片に早く声を出させる作戦。
よし、頑張るぞ!!
こちょこちょ勝負、再び!
1~4時間目の授業が終わり、手早くご飯を食べる。
お互いに集まる場所を言うまでもなく、昨日と同じ場所に着く。
「高木さん、よく逃げなかったね」
「今日は負けないから!」
「じゃ、昨日と同じで高木さんが先にくすぐりなよ」
「いいよ。頑張って耐えてね?」
「頑張るまでもない気がするけどなぁ」
と言いつつ、西片は頭の後ろで手を組むが、体に力が入っているのがわかる。
そっか。全く効かない訳じゃなくて、我慢してたんだ。
よし!恥ずかしいけど、最初から直接くすぐる作戦でいこう。
私がすぐ声出しちゃうかもだしね。
「始めるよ?」
タイマーを1分にセットし、西片に声をかける。
「うん、いいよ」
「じゃあ、よーいスタート!」
開始の合図と同時に、ワイシャツの袖に手を突っ込み、腋を直接こちょこちょする。
「っ!?」
西片は驚いたのか、私の目を見て、何してるの!?と言いたげだ。
そして昨日よりくすぐったいのか、足をバタバタとさせる。
おっ、いい調子いい調子!
効いているとわかったので、さらに指のスピードを上げる。
西片は今まで以上に足をバタバタとさせ、体をくねらせて逃れようとする。
くすぐったそうにしてるが、声は出ていないし、腕は下ろさずキープしている。
まずい、もっとくすぐったくしないと!
そう思って頑張ってくすぐるも、決め手には一歩及ばぬよう。
スマホを見ると、40秒が経過している。
やばい、早く声出してよ!!!!
腋じゃ無理かも・・・
もう奥の手でいくしか。
できれば使いたくなかったけど。
あと10秒しかない、もう行くしかない!!
ワイシャツの袖から手を抜き、西片の内もも、さらに上の際どい部分を思いっきりこちょこちょする。
「んっ!あああ!あはははは!」
「やった!声出したーーー!」
スマホを見ると、55秒が経過していた。
私はほぼ1分丸々耐えないと勝てないということになる。
「た、高木さん!ど、どこ触ってるのさ!」
「え、え?ダメなんてルールないでしょ?」
内心めちゃめちゃ恥ずかしいが、平気なふりをしてとぼける。
けど、もっとくすぐってみたかったな。
「そ!そうだけど!まぁ、いいよ。どうせ高木さん1分耐えられないだろうし」
「う・・・頑張るもん」
「ふっふっふ。じゃあ始めるよ。頑張ってね」
「うん」
私は全身に力を入れて、くすぐったさに備える。
西片がセットしたタイマーを床に置くと、腋にくすぐったさがやってくる。
昨日と同じく、最初は優しくくすぐってくる。
「っ・・・」
ちょっとくすぐったいけど、昨日散々くすぐられて少し耐性がついたのと、少し厚い生地の上から触らられているため、これなら耐えられる。
「流石にこれは耐えられるよね。じゃ、少し強くしてみよっか」
くすぐる力が少し強くなり、指が素早く動かされると同時に、腋から脇腹までを上下しながらこちょこちょしてくる。
「っ!ふっ・・・」
「あれ、高木さん、今声出たんじゃない?」
くすぐったさが変わり、思わず息が漏れてしまったが、顔を横に振って否定する。
「そっか。勘違いだったみたいだね。今20秒くらいだよ。昨日よりは頑張ってるねぇー。じゃあ、さっき高木さんがやってきたことと同じことしてあげるよ」
そう言うと、西片は冬服のセーラー服の下に手を入れてきた。
「!?」
西片の目を見て、何してるの?と訴えかける。
「高木さんさっき服に袖に手入れてきたでしょ?オレもやりたいけど高木さん長袖だし。こうするしかないじゃん?」
西片はそう言うと、セーラー服の下のインナー越しで脇腹をこちょこちょしてくる。
インナーは薄くてスベスベしていて、猛烈にくすぐったい。
「くっくっく、フフフフ、んーーーーーーー」
「あれ、高木さんこれはもう声出てるよね?」
明らかに声は出ていると思うが、顔を横にブンブン振る。
「そっかそっかーーーー。声出てないのかーー。じゃあもうちょっと激しくするしかないかなぁ」
どんどん西片の指の動きが速まっていき、どんどん上へと上がってくる。
どこまでも上がってきて、ついに腋までやってきた。
「ひっ!いーーーーー!ひひひひ!」
インナーはキャミソールのため、腋を覆う布は一切ない。
腋を直接触られ、ついに笑って手を下ろしてしまった。
「もうこれは声出てないとは言えないよね。耐えた時間は、えーと、45秒だってさ。またオレの勝ちだね」
「うぅ・・・」
うなだれつつ、階段にひれ伏して負けましたアピールをする。
「けど、残りの時間はくすぐらせてもらうよ」
そう言うと、西片は再び私のセーラー服の下に手を入れてきて、ギュッと後ろから抱きながらくすぐってくる。
「ちょ、西片!?あははははは!ねぇ!何して、いいやああああああ!」
抱きつかれて恥ずかしいし、くすぐったいしで頭がいっぱいだ。
ピピピーと西片のスマホが鳴る。
西片は片手を私の服から抜き、タイマーを止める。
もう片手は、まだ私を抱いたままだ。
「に、西片??」
そう呼びかけるも、西片は離れない。
逆に、タイマーを止めるために抜いた手を再び服の中へ入れてきて、両手でギュッと抱きしめてきた。
「ど、どうしたの?」
「高木さんが、直接くすぐってきたり、変なところ触ってくるから・・・なんか変な気分に」
「あ、ごめん・・・」
確かに、私がシャツの袖に手を入れたり、あんなことを先にやったんだよね。
「ううん、いいよ」
西片はボソッと、言うとまた手を動かしてくる。
くすぐると言うよりは、撫でる動きに近い。
「んっ、ふふふ」
くすぐったくて思わず声が出てしまう。
けど、なんだか嫌な感じはしない。
それに背中に西片の体温が伝わってきて、くすぐられているはずなのに心地が良い
このままくすぐられててもいいなとも思える。
明日の勝負が楽しみにも思えてくる。
「ふふふふ、明日も勝負だね、西、片」
「うん・・・明日・・・。今日、放課後も、ダメかな?」
私の背中に顔をうずめながら、かわいい声でそう呟いてくる。
「んっ、勝負、じゃなくて、今みたいに優しく、くすぐってくれるなら、いいけど」
「わかった。じゃ、今日は一緒に帰ろ」
西片はそう言うと、腰を一瞬こちょこちょーくすぐってくる。
「ちょ、あはははは!もう!放課後にして!」
「わかったよー」
くすぐり勝負を終え、2人で照れながら教室へ戻る。
絶対嫌だと思っていたくすぐりだけど、西片にされるのはなんだか嫌じゃなかった。
特に最後の方のは・・・
西片にも、放課後同じことしてあげよっと!
これからは昼休みじゃなくて、放課後2人きりで毎日くすぐり合いができるのかな?
はぁ、楽しみ!!
~FIN~
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